「煽り」でコンフォートゾーンから脱却する

こんにちは、SOCIAL JAM SESSIONの山本です。
先日、ストレス発散のためにとあるジャズライブを鑑賞していたのですが、そこで感じたことがビジネスにも共通するなあと思い至りました。

コンフォートゾーンに閉ざされたセッションは、人を惹きつけない

そのジャズライブでは、何度か組んだ経験のあるメンバーで構成されているようで、リーダー曰く「とても居心地が良い」とのことでした。それ自体は決して悪いことではありません。ただ、個人的な感想として、曲をいくつか巡っても、プレイヤー個人が同じようなアドリブを繰り返しているように感じ、優しそうなリーダーがそれを拍手で迎えていました。

素人が評論家チックに語っているようで自分でも嫌なのですが笑、今まで私が見てきた心に響くセッションでは、リーダーがメンバーのアドリブに対して、「お前はまだまだできるだろ!」と表情や手で煽り、納得いくアドリブができるまで指を回していました。

ジャズは挑戦の音楽です。だからこそ、「コンフォートゾーン」の中にいたままでは、観客をあっと言わせる演奏はできないし、むしろ失敗が賞賛されるのだと思います。

「煽り」は信頼関係あってこそ

「煽り」というとネガティブなイメージのほうが先行します。煽り運転、ネット炎上煽動などなど。この「煽り」が意義をもって成立するのは、やはり「心理的安全性」が確保された組織やチームにおいてです。

「心理的安全性」は、自分の言いたいことを素直に発言できる状態を指しますが、「親しき仲にも礼儀あり」であり、そもそも信頼関係を築けるメンバー間でしか実現できないです。そういった意味で、一緒にいて「居心地が良い」メンバーとのチーム構成であることには変わりありませんが、同時に、チームが同じ方向に向かって何かを成し遂げようと考えているからこそ、「お前はまだまだできるだろ!そう信じているぜ!」という煽りが、それを受けたメンバーや観客を鼓舞するのです。

新規事業は「煽り」の連続

常日頃から、「新規事業とジャズは似ている」と申し上げていますが、この「煽り」に関しても同様です。

大企業の新規事業において、よくメンバーに「ケイパビリティ」があるかどうかなど議論になるのですが、それは大企業だからかろうじて許させる話です。スタートアップでは誰もが目の前の課題に対して、自分の職域やスキルなど主張する余裕すらなく取り組みます(もちろん、ある程度の能力や仕事への成果が予想されるメンバーを採用するべきではありますが)。

「煽り」が信頼されるメンバーからもたらされるからこそ、自分の限界を越えられる。私は成長を目的にすべきではないと考えていますが、自分ができなかったことをできるようになることは単純に嬉しいです。SOCIAL JAM SESSIONでも、あなたのことを煽れるだけの信頼関係を築いていきたいと思っています笑。私からも、そして私へも、互いに「煽り」ができる環境をつくってまいります。

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