新規事業とジャズの共通点

こんにちは、SOCIAL JAM SESSIONの山本です。
今回は、私が常々実感している「新規事業とジャズの共通点」についてご紹介します。
(屋号についての記事は下記をご参照ください)

共通点1:それぞれのメンバーが強みを掛け合わせる

サックス、ピアノ、ギター、ベース、ドラム・・・。それぞれの楽器は、セッションにおける役割や音質が異なります。さらには、各楽器のプレイヤーがどのようなリズムや曲調で演奏するか、ソロでどのようにアドリブするかなど、掛け算次第でセッションの可能性は無限大です。魅力的なセッションにするには、場の雰囲気を読み取りながら、メンバーが互いの強みを尊重し、発揮し、目立たせ、ときに煽りながら、その瞬間しか味わえない演奏をすることです。

新規事業でも、同じ未来を描く限られた人数のメンバーが、互いの強みを生かしながら前進する必要があります。経営者と同じように、自分たちの意思と責任で取り組める仕事は新規事業だからこその醍醐味であり、ここで出会えた仲間は一生ものです。

共通点2:正解がなく、リスクをとりながら道を探す

ソロのアドリブでは、どのような音をつなげれば心地よく聞こえるか一定の理論はあるものの、それに必ずしも縛られる必要はなく自由に演奏できます。逆に言えば正解がなく、毎回似たようなアドリブにならないように、「次にこの音をつなげたらどうなるかな」と挑戦する姿勢も重要です。それが期待外れで不快な音になることも当然ありますが、「ああ、この音でつなげたらあまり良くないな、なら半音上げたら響くのではないか」という新しい発見にもつながります。

新規事業でも、事業仮説を立てながら、それが顧客のニーズを捉えているかPDCAを回します。それが外れていた場合、一見失敗と感じるかもしれませんが、「その仮説が間違っていた」だけであり、新しい仮説が生まれることもままあるのです。

共通点3:応援してくれる観客と出会う

セッションで素晴らしい演奏をする最大の目的は、当たり前ですが目の前の観客の心を動かすことです。特に盛り上がるアドリブでは、観客の期待を超える演奏をすれば、パート終了時に観客が “Yeah!” という掛け声と拍手で応えます。最高のセッションはプレイヤーだけでなく、観客とともにつくられるのです。

新規事業では、多くの顧客がまだ気づいていない潜在的な課題を解決するビジネスもあります。それ故に、その事業に否定的な反応を示されるケースがよくあります。ですが、それでもあきらめず前を向き、理想を信じて楽しく挑戦する姿を見せ続けると、いつか必ず共感いただける顧客と出会えます。そして、その方が事業の実現を応援してくれる、大切なメンバーのひとりであると実感できることでしょう。

本気だから、この経験は人生を彩る

新規事業は、あらゆる仕事の中でも特に「自由」であり、その反面「結果がすべて」だと問われる場面が多いと思います。だからこそ「難しい」。ですが、だからこそ本気になるし、その経験や出会いは人生で唯一無二となります。まさに、ジャズそのものなのです。

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