VUCAだからこそSlow but Steady

こんにちは、SOCIAL JAM SESSIONの山本です。
VUCAという言葉をご存知でしょうか?変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の英単語頭文字で、変化が早く予測不可能な現代を指す言葉です。ビジネス的観点では、ニーズの変化に追いつくためのフレキシブルかつスピーディーな判断がセオリーです。ですが、中長期的なセカンドビジネスでは、それとは真逆の価値観も重要だと考えています。

「本物」を感じるということ

私は過去の仕事による影響で、旅館やホテルが好きでして、○○旅館や○○ホテルに泊まることを目的とした旅行を趣味としています。特に、長い歴史を有する名旅館やクラシックホテルは、設えやサービス、調度品に至るまでこだわり抜かれています。また、まだ一代目の旅館であったとしても、社長の思いが行き届いた空間には「本物」を感じるのです。

「本物」とは何なのか?言語化できなかったとしても、直感的にそれを受け取れる方もいらっしゃるかと思います。私なりに言葉にするならば、「自分にとって大切な価値観を貫き、流行り廃りに振り回されず、かつ挑戦を恐れず変化する」ことであり、だからこそ代々お客様に愛され続けるものを提供できるのだと考えます。自分を貫くということは、わがままで独り善がりな感情でできるほど生易しいものではありません。

広辞苑を作った方の合言葉

タイトルの”Slow but Steady”という言葉は、広辞苑 編者の新村 出氏が用いられたそうです。新村氏は広辞苑を生み出すまでに多大な苦労を経ました。人間一人にできることは限られている。「焦らず、しかし着実に」を合言葉に、さまざまな困難を日々乗り越え、新しく日常として定着した言葉を探し、彼は現在にも続く著名な辞書を作り上げました。

人生は確かに短く、いつ終わりを迎えるかもしれない。企業や事業の寿命もより短くなっています。ただ、人生の価値観は生き急いだとて醸成されるものではありません。一つひとつの出来事を噛み締めてはじめて、良い味が出ます。

「本物」の事業をつくるために

事業に「本物」も「偽物」もあるものかと問われれば、その人の主観によるところも大きいでしょう。何が本物かは、あなたが決めればいい。だからこそ、自分にとっての「本物」は何か、好奇心に身を委ねて試してみてはいかがでしょうか。自分から能動的に事業をつくらなくても、自分が合いそうなサービスを受けてみるだけでも違ってきます。きっと、その「本物」をつくるために、見えないところでさまざまな心配りや努力をされていることを、肌で感じられるはずです。

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